フブノミ〜ホラーブログ(ホラブロ)、お化け屋敷を作る仕事をしながらラッパーをしている男

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フブノミ〜ホラブロ【Episode.11 学校に忘れ物】

15歳の男子、悠太は学校での一日を終え、忘れ物を取りに夕方17時になってから再び教室に足を運びました。廊下は静まり返り、蛍光灯の光が薄暗く教室を照らしていました。彼の足音だけが響き渡り、何かが違和感を覚えさせました。

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教室のドアをゆっくりと開けると、寒気が襲ってきました。机の上には彼の忘れ物が放置されていましたが、教室内は何も変わっていませんでした。しかし、彼は何かがおかしいと感じました。突如として立ち上がった寒気が彼を包み込み、不安を抱かせるものでした。

 

彼は急いで忘れ物を手にし、後ろを振り返りました。すると、教室の奥から微かな囁き声が聞こえてきました。その声は言葉にならないようなもので、まるで風が言葉を運んでいるようでした。悠太は興味本位で声のする方へ歩みを進めました。

 

教室の奥に進むほどに、声はますます近くで聞こえるようになりました。しかし、彼はその声の主が誰なのかを見つけることはできませんでした。不安感が彼を包み込み、背筋を震わせました。すると、彼の足元で床がギシギシと音を立て、彼は足を止めました。

 

何かが彼の周りで動いているような気配があります。しかし、暗闇の中では何も見えません。突如として、教室の灯りが明るさを増し、彼の周りに漂っていた寒気が一瞬で消え去りました。悠太は戸惑いながらも教室を出ようとしましたが、ドアが不意に固くなり、開かなくなりました。

 

すると、教室の壁に謎めいた影が現れ、それは次第に形を成していきました。何やら人のような姿勢をとりながら、薄暗い中で微笑むような表情を浮かべていました。悠太は恐怖に震え、何が起こっているのか理解できませんでした。

 

 

 

その謎の姿勢が次第に近づいてくると、彼は口を開き、微かに囁きました。「忘れ物を取りに来たのね…」。悠太は声の主が何者かを尋ねようとしましたが、言葉が詰まりました。姿勢はますます近づき、彼の横で微笑みながら「ここにはもう戻ってくるな」と告げると、姿勢は霧のように消え去りました。

 

教室の灯りが再び薄暗くなり、ドアは不自由ながらも開くようになりました。悠太は一目教室を後にし、その怖い出来事を誰にも言えないまま、足早に学校を出ました。その後、彼は夜遅くまで教室に足を踏み入れることはありませんでした。

最後までホラブロをご覧いただきありがとうございました!

 

それではまた!